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ネットショップ支援会社に勤める会社員がWebマーケティングを中心に書いていきます。

「カッコイイデザインの罠」と本当に売れるネットショップとは

   

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「売れるサイト」=「カッコイイサイト」ではないですよ

これは、私が勤める通販支援会社で口が酸っぱくなるほど言われていることです。
ECサイトの新規構築やリニューアルを担当する際に、
クライアントの方から強くデザイン性を求められることがあります。

もちろん、デザイン性が良いというのは大事な
ことです。
例えば、アパレルブランドのネットショップはブランディングも兼ねてますので、
デザイン性を持たせることも重要です。

しかし、もしネットショップで「売ること」を目的とするのなら、
それ以上に、機能性・買いやすさが優先されます。
また、片手間でネットショップを運営していたり、
Webのスキルが高くないのであれば、更新しやすいことも大事でしょう。

今回は意外と知られていない、「カッコイイデザインの罠」を3つ紹介します。

1. メインビジュアルのスライド

サイトの訪問者が1番最初に見ることとなるのが、メインビジュアルです。
そして、ここにスライドを配置しているネットショップは非常に多いです。
デザインとして動きがあってかっこいいというのはもちろんですが、
情報量を多くすることができるというのも採用されている理由でしょう。

しかし、メインビジュアルは一般的にスライドよりもバナー1枚の方が、
CTR(クリック率)が高いということをご存知でしょうか。
自分がネットショップで買い物をする時を考えてみてください。
あなたはスライドをじっくり見ていますか。
さっさと下ににスクロールして、飛ばしてしまうのではないでしょうか。

また、更新の手間が増えるというデメリットもあります。
何故ならスライドの枚数分だけ、バナーを制作しなければならないからです。
クリックされないバナーを何枚も制作するぐらいなら、
その時間で商品ページを充実させたり、コンテンツを増やしたりする方が
大事なのではないでしょうか。

2. メガメニュー

ドロップダウンメニューを横にも拡張させ、情報量を多くしたものがメガメニューです。
最もわかりやすい例ですと、Amazonのカテゴリーメニューが挙げられます。

スペースを広く使うことができるので、Amazonのように扱っている商品数が膨大な場合は、
通常のドロップダウンメニューでは載せきれない情報を掲載することができますし、
他にも広いスペースを活かしてアイコンなどを表示し、視覚的な訴求も可能など、
一見機能面でもデザイン面でも文句無しのように思えます。

しかし、メガメニューには思いがけないデメリットがあります。
それが、デバイスによってユーザビリティが極端に悪化するということです。
通常、メガメニューはマウスオーバーによって動作します。
しかし、タブレットなどタッチで操作するデバイスでは、マウスオーバーできません。
つまり、メガメニューが動作しないということです。
もちろん、マウスオーバーではなくクリック/タップで動作させたり、
クリックでカテゴリーページにリンクさせたりするなど対応策はあります。

しかし、あなたのネットショップがそこまでして、
メガメニューにこだわる必要はあるのでしょうか。
自社で行えば工数が、外注に出せば費用が生じます。
その外注費で広告を出した方が、売上に繋がるのではないでしょうか。

3. ワンカラムデザイン

1、2年前からサイトデザインのトレンドとして、ワンカラムデザインがあります。
カラムとはサイトのレイアウトの話で、ざっくり言うと列のことであり、
通常ワンカラムデザインといえばコンテンツカラムのみ、
2カラムといえばサイドバーカラムとコンテンツカラムで構成されています。

ワンカラムで構築されているサイトはデザイン性も高く、
コンテンツのみに集中できるというメリットがあります。
また、近年ではスマートフォンでサイトを見る機会が増えており、
スマートフォンのサイトは通常ワンカラムです。
ですので、PC表示がワンカラムでも抵抗がないという人が増えている
ことも背景として挙げられます。

しかし、ネットショップにおいて、まだワンカラムはデメリットが多いです。

1分30秒、4クリック以内

上記は、訪問者がネットショップで目的の商品を探す際に、
我慢できる限界値です。
この数値を超えると、途端に離脱する訪問者が増えます。
ワンカラムデザインでは、サイドメニューがないことや、
ページが縦長になってしまうことがユーザビリティの悪化に繋がりやすいです。
つまり、目的の商品を探すのに、手間取ってしまうということです。
このデメリットを考慮すると、やはり2カラムの方が買いやすいサイトでしょう。

 


 

ここで挙げた3つのデザインは、あくまで私の私見に基づくものです。
しかし、冒頭で述べた通り「カッコイイサイト」は「売れるサイト」ではありません。
ネットショップで大事なことは、訴求点が絞って明確であること、訪問者にとって
目的の商品を見つけやすく、買いやすいサイトであることです。
ただ自己満足でデザインを行うのではなく、ユーザー目線に立ってネットショップを作りましょう。
それが本当に売れるネットショップです。

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